第２２話 自分自身であれ～夢追い人～

勇敢なる旅人よ

今まで【分離】と言う表現をしてきたのだが

この【分離】には　大きく二つの意味がある

一つは　全ての生命・意識とのつながりからの【分離】であり

もう一つは　自分自身の【分離】である

ここまでの意識の旅｛話｝で　

確かに心が軽くなって気持ちいいけど

なかなか自分には　そうはなれないと思ったかも知れない

どうしたって自分と他人じゃ別人だし

他者や世界を　あるがまま受け入れられないし

許せないものは許せないと思っても当然のことである

そこで全ての生命・意識からの分離は　ひとまず置いといて

自分自身の分離に深くフォーカスし　

上昇を目指していくぞよ

あなたが　

本気で真剣に上昇を目指すなら

あなたが真のあなた自身を見つけ　

それを表現していく必要がある

感性よりも思考を優先している間は　

あなたは自然体ではなく　損得や保身（ほしん)で生きている

さらに心【本音】と身体【行動】が大きく分離

していると

常に自己矛盾（じこむじゅんや葛藤（かっとう)を抱（かか)えて　

あなた本来のパワーやエネルギーが鳴りを潜（ひそ)めているのだ

そしてこれらのすき間に　

【恐れと疑い】が侵入（しんにゅう)し　

さらには『夢』の代用品としての【欲望】や

自分自身への【ストレス・葛藤（かっとう】や

【欲求不満】が入り込む

恐れは心を曇らせ　あなたの道を停滞（ていたい)させて　

疑いは感性を眠らせ　サバイバル思考になり

さらなる敵や障害物を生むだろう　

欲望は　一瞬（いっしゅん)だけ分離のすき間を埋（う)めた

ように感じるかも知れないが

すぐに渇（かわ)いてさらなる欲望を呼び　永遠に満たされず　

どんどんエスカレートしていき　絶（た)えず欲求不満となる

欲求不満は不平不満を呼び　

他人や世界に対して

【あれが悪い・これが悪い】と

因縁やクレームをつけ　外側の何かと争うようになる

外側で何かと戦っている時　

あなたは内面で大きなストレスを抱（かかえている

【本当はこうしたいができない】

【誰も自分を認めてくれない

・過小評価されている】

【孤独（こどく)で寂（さみ)しい】

【頑張（がんば)っているのに上手（うま)くいかない】

など他にも色々あると思うが　

そのようなストレスや葛藤（かっとう)をずっと抱（かか)えて溜め込（たこ)むと

氣が病んで病氣になったり　　

その溜め込（たこ)んだストレスや葛藤（かっとう)のエネルギーを

自分自身だと誤解（ごかい)してしまうのだ

そうなると自己分裂（ぶんれつ)している自分自身を嫌い否定し

ますます自分の内面に意識が向かわず

自身の中に眠っている無限のエネルギーの

素晴らしい輝きになかなか氣づけないのだ

自分自身の抱（かか)える【分離】が大きくなる程

自己の内面の中で　

常に戦争をしている状態だったり

諦（あきら)めから冷め切って　

極寒（ごっかん)の氷河のような状態になったり　

内面のイライラやストレス

さらには　冷たい態度（たいど)を外側にぶつけてしまい

自分や周りを傷つけたり破壊してしまう

また自分自身を卑下（ひげ)していると　

誰かをカリスマに仕立て　自分と壁を作り

永遠にあこがれにしてしまう

さてこのような状態が　本当のあなたなのであろうか？

あなたがもしこのような状態だとしたら　

あなたは　

あなた自身を本当に許せるのだろうか？

きっと許せないのでは　ないのだろうか

そして自らを許せず認められないからこそ

周りの人々や世界も許せず　

認められないのではないだろうか？

もしもあなたが　自分自身を許せていないのなら

あなたは　今　立ち上がる時である

あなたの分離の穴を埋めることが出来るのは

あなたの心の奥に隠（かく)れている

『夢や愛』しかないのだ

誰かに優しくされても　一時（いっとき)のものであり

分離しているあなたは　それに頼（たよ)りすがってしまうだろう

するとその優しさに依存（いぞん)して　

ますます自分で立ち上がれなくなるかも知れない

あなたはあなた自身の為に

自らの存在を　自ら証明する為に

 今こそ　立ち上がるのだ

まずは　あなたの夢が何だったのか

を思い出してみよう 

自分が何が好きで　何が楽しいのか

子供の頃　純粋（じゅんすい)にやりたかったこと

なりたかったものは何なのかを思い出し　

周りにぶつけていたエネルギーを　

自分自身を制することに使えれば

深い分離の暗闇（くらやみ)から

徐々（じょじょ)に抜け出していくだろう

しかし長い間　自分自身を信頼（しんらい)してこなかった為

より多くの時間と努力を要し　

血と汗と涙の道となるだろう

それは　自分で自分を許可するまでの因果（いんが)であり

たとえ　一生を懸（か)けてでも

『真の自分』を表現したいと決心した時から

腹を括（くく)り　自分の軸（じく)が出来てくる

あなたが何かを非難（ひなん)したりジャッジしている時　

あなたは自分自身を非難（ひなん)しジャッジしている

その在り方は他人軸（じく)であり　さらなる分離を生む

夢を追う者は　そんなつまらない事に

エネルギーを使ってはならない

夢を追う者は　自己の内面にエネルギーを注ぎ

自分自身の在り方に精神力を使う

何故（なぜ)なら　今現在の自分と理想の自分のギャップに

絶（た)えず恐れや葛藤（かっとう)が入り込（こ)み　苦しむからだ

夢を追い　自分軸（じく)で腹を括（くく)って生きる者に

他人と争っている無駄な時間などないはずだ

また夢とはかけ離れた　小手先（こてさき)の小さな満足や

欲望に溺（おぼ)れる訳にはいかないのだ

夢を追う者は　ひたすら自分の中の恐れと戦い

自分自身を征服（せいふく)するまで続くのだ

そして　いつかあなたが自分自身を制し

自己の内面の恐れや疑いに勝利したなら

あなたは完全にあなた自身を認め　

肯定（こうてい)するようになる

あなたは　

ひとつの夢や挑戦を達成したことにより

自らを祝福（しゅくふく)し　氣づいたら

喜びと感謝で満たされ　世界を愛しているだろう

それまでどうしようもなかった自分をサポートし

育ててくれた人々や世界に感謝してもしきれず

自らの愛と喜びを持って　

人々や世界に貢献（こうけん)していくのだ

あなたは　あなた自身を導（みちび)いた

『夢』の素晴らしさや尊（とうと)さを

周りの人々にも伝えて広げていく

それは　『喜びのお返し』の循環（じゅんかん)であり

さらなる喜びと新たなる夢で　

あなたの周りの世界は満たされていくのだ

 あなたが真の自分自身をみつけたなら

自ずと世界を愛し　自分自身を愛し

全てとの生命・意識のつながり

『至福（しふく)の一体感』も思い出すのだ

最後まで　この意識の旅に付き合ってくれて

本当にありがとう

前回の旅と今回の旅と　両方合わせて最終話となっており

人によりどちらかの道か　もしくはその両方を辿（たど)るかも知れない

しかし　あなたはいつだって自由な存在であり

人の数　いや 存在・意識の数だけ道や真実があり

そのどれもがユニークであり　

個性的な味のある『冒険』となるのだ

そして私達の進む道は　

それぞれにつながり絡（から)んでいて

それは　一枚の大きな絵画（かいが)や織物（おりもの)のように

全体でひとつの美しいアートになっているのだ

私達は　いつでもつながっていて

『ひとつの存在』でありながら

一人一人が『無限の宇宙の創造者』でもある

あなたは　何も恐れる必要などない

何故なら　私達の本質は

永遠で無限であり『喜び』の存在だからだ

ただ私達は恐れが何なのかを知らなかった為に

未知なる暗闇（くらやみ)の中を冒険しに来たのだ

この世界で味わう様々な体験や感情は

恐れや疑いも含めて　全てが貴重であり

全てが尊（とうと)く　魂（たましい)の財産となるのだ

やがてそれらは『愛』に変換され　

全てがあなたに還（かえ)ってくるだろう

そしてあなたは　自らの本質が永遠の喜びであり

ここで味わった様々な悲劇（ひげき)や痛みも　

自ら望んで体験した喜びと冒険だったと気づくのだ

あなたは勇敢なる旅人であり

人はみな尊（とうと)く美しい

ここで一旦　意識の旅は終わるが　

これからも新たなテーマで旅をしていくので

また氣が向いたら　この旅に参加してみるのだ

ではまたいつか会おう

勇敢なる旅人よ