体術で軽快かつ滑らかに動くには
心も軽快でなければなりません
これは呼吸とメンタル・体の反応でもありますが
よく格闘技やスポーツなどで
【勝たなきゃいけない・負けちゃいけない】とか
【勝ちたい・負けたくない】
などの結果ばかりに意識が囚われていると
まず呼吸が浅くなって 肉体の消耗も大きくなり
正常な判断や感性が鈍っていきます
誰しも勝ちたいのは当たり前ですが
勝つ為に何をするかのプロセスに意識を置いたり
さらには勝ち負けの結果よりも
今 この瞬間にベストを尽くす
のが何より大事になります
武術では 勝負の結果に意識を置かずに
自分の生死{命}を相手に預けて
今 この瞬間に相手とひとつになる
一体感が動きの源泉になります
相手とひとつになりながら 自分自身の心と体をひとつにします
その自分の中の一体感と相手との一体感こそが
ゼロ反応の『無欠の軽さと早さ』になります
では心と体をひとつにするとは どのような状態かというと
迷いや恐れのない
『純粋な意識』ピュア・マインドの状態であり
損得計算の左脳的思考をすっ飛ばして
思い{想い}と体{動き}が
タイムラグなく一致した状態です
考えるよりも先に 感じると同時に体が反応し
無意識で感じているものに同調している感覚です
考えてから動いていたら 間に合わない
感じると同時に動くには
心を透明にして感じることに身を委ねることです
これは スポーツや何かの試合の時だけ
そうなろうとしてもなれるものではなく
普段の日常生活において
心と体をひとつにしていく意識が大切となります
すなわち感じる『気づく』と同時に動く『行動』です
例えば通勤・通学途中の駅の中で
迷って困ってる感じのお年寄りがいたとします
しかし遅刻しそうで急いでいる時
多くの人は困っているお年寄りを視界に入っていながらも
{遅刻するから・先生や上司に怒られるから}などと頭で考えて
自らの行動にブレーキをかけてしまいます
この時既に 心で『すぐにかけつけて案内しよう』と
瞬間にゼロ反応で感じているのですが
頭の恐れから生まれる損得計算の声に負けると
感じて答えが出ているにもかかわらず 体{行動}は別行動となり
自分の中に【分離のストレス】を生み
モヤモヤを心の中に溜め込んでしまいます
この心の中のモヤモヤを放置しておくと
感じたことよりも頭で考えブレーキをかける癖がつき
感性が死んでしまいます
心を透明にするとは 普段からこのモヤモヤ
{心と体の不一致・思考と感情の分離}をなくして
感じるままに素直に動いて生きることであり
自らのハートに従い後悔のない行動や生き方をすることです
時に感じた通りに動いても 結果うまくいかない事もありますが
それでも全然構わないのです
そこから何かを学び
次につなげて成長の糧にすればいいだけなのです
全ての結果を受け入れて 結果に執着せず
心を透明にして ハートの感性を信じ
感じる何かに身を委ねた時
今 この瞬間の中に生きることができます
それは いつも『新しい気持ち』であり
スポーツでは『ゾーン』と呼んでいますが
武術では 感じると同時に動くを前提としているので
ゾーンの入り口位のレベルでの動きが普通となります
今に生きる{心と体・思考と感性の一致}が運動だけでなく
人生に大きな変化をもたらし
私達人間の成長や覚醒に向かわせます
詳しくは このmasterwindのブログ『氣・波動・意識・オーラの旅』をご覧下さい
次回は ~心と体の仕組みと反応~です
お楽しみに