masterwindのブログ

テニス・体術・氣・守護霊など心技体のトータル統合ブログ

清流体術 心身統一への道 その五 ~心を透明にする~

さて前回までの話で いかに心や意識の在り方が肉体に影響を与えるか 

分かってもらえただろうか?

 

その二で話した『流体・砂や水分の体』の進化した先は 

心と体の透明感から生まれる『空気の体』である

この体術レベル2にあたる空気の体になるには 

それなりに時間がかかると思われる

 

何故なら心を透明にしていくのに 

自らの内面の反応に気づく『内観』が欠かせなくなり

自分の内面の恐れから生まれる抵抗・対抗意識や感情が

肉体にどんな影響を与えているのか 

自分で気づかなければ先に進めないからだ

 

読者の中には また心の話かよと思われるかも知れないが

もう少し辛抱して付き合って欲しい

何故なら ここが一番大切だからだ 

動きや技術は後からいくらでも身につけられるが

心の透明化=浄化は 個人のエゴ・自我が邪魔をして中々進みにくいからだ

 

例えばあなたは小さな頃に スポーツや武道を

教わったり稽古した経験はあるだろうか?

もしくは あなたのお子さんでもよいが

 

そこであなたやそのお子さんが 

心と体をひとつにして動くのが 最も大切であることを

最初に教われば良いのだが 

ほとんどのスポーツや武道の道場では

そのことを先に教えず黒帯になってから 

一部の有能な者が自分で気づくか 

奥義的なものになっていて 

かなりの熟練者にやっと教えているのかも知れない

 

そのようなスポーツクラブや道場では 

はじめから素質を感じる先天的に出来る子は

どんどん自信をつけて育ち 

自然と心と体がひとつになりやすいのだが 

 

はじめのうちに強い子と当たって 敗北感や劣等感を味わうと 

その心に重くのしかかったコンプレックスのエネルギーが挫折感となり 

心が重く苦しいから練習しても 心と体が分離していて中々上達できずに 

出来る子とどんどん差が開いて

スポーツや武道さらには運動そのものが 嫌いになってしまいます

 

なので清流体術では まず心と体の一体化を目指し

他者との比較よりも自分自身の上達の喜びや成長 

勝負の結果よりも常に

最高のパフォーマンスを発揮することや

相手や空間との一体感に意識を置きます

 

そのことで身のこなしや初動の早さや軽さが段違いに変わるからです

それが実感できれば 他者との比較から

自らの一体感と成長という

内面に意識がいくからです

そして自らの内面に意識を置けると 

成長や上達がどんどん加速していきます

 

内面に意識を置き 心を浄化し透明にするのがいかに大切か

過去のヘタレであった私を振り返って伝えていきます(笑)

 

30代前半までの私は 

それなりにテニスで強い球を打ってはいましたが

心の中にある【力で相手をねじ伏せたい欲求】

が強すぎて 強打した後の対応や反応が遅れたり 

自信のあるサーブを返されると苛立ったり

ドロップショットで前に落とされたり

ネットに出れば ロブ{高い球で頭上を越える球}

を打たれると卑怯だと感じて 

その一つ一つの感情が 

私の肉体にブレーキと多大な負担を掛けていました

 

つまり自分で自分のプレーや動きに 

エゴの感情が入って質を下げていたのです

当然そのような状態では 一打一打に憎しみや力みが入り

体力を大きく消耗させて 力んでいる為に初動が遅れて対応力が低くなり

ルールの範囲なのに 小技的なドロップショットやロブに腹を立てて

勝ち負けの結果に執着していたので 

勝負所やあと一歩の時にメンタルが安定せずに

勝っても負けても 

優越感と劣等感を往復するばかりで

心も体も安らぐことはなく 

あまり気持ち良くありませんでした

 

そんなどうしようもない自分をがらっと変えてくれたのが

体術と共に始めた氣功と氣の呼吸法でした

 

毎日欠かさず 氣の呼吸法を続けて氣を感じるようになると

自分の発している 焦りや過度の緊張・不安・余計な価値観などの

『恐れから来る負の感情』が 心肺を圧迫して

全ての動きのブレーキ

になっているのだと体感で知り学びました

 

氣功や氣の呼吸法で自らの心身が透明になってくると

感じてすぐ動けるようになり

頭で考えるよりも

無意識に感じた何かに気づき体が反応する

ようになります

 

その態度は 自分自身に素直で実直で率直な態度であり

自分で自分を裏切ることはせず 

自分の中から生まれる透明な感性に身を委ねる感じです

 

例えば 車の運転をしている時に視界の片隅で何かが動き 道路に飛び込んで来るなと気づくと同時に 私の足はゼロ反応でブレーキを優しく踏んでいます

安全な空間が出来てから 今のは自転車に乗ってるおじさんが

ふらついて出てきたんだなと後から頭で認識してます

 

この時何故?とか どうして?とか 誰が?とかどうでもよく

何かが道路に飛び出したと感じると同時に 体が反応するかどうかです

慌てたり・恐れたり・緊張したり・腹を立てたり

頭で分析している暇は ありません

 

ただ目の前で起きてる現象を 善悪や正誤のジャッジせずに

透明な心でありのままに見て受け入れる

と 心身一体となった動きができるようになります

 

私は 誰が正しいとか間違っているとか 

善いか悪いかとかどうでもいいのです

 

ただ自分自身も 周りの見ず知らずの人々も動物や草木も

全て無事で元気であって欲しいのです

 

またこうだなと思ったり 

いけるとハートで感じたら即行動しています

何故や どうしてなどと頭で考えると 

この一体感の早さとパワーが失われます

 

もちろん 結果が伴わない時もありますが

そんなことは やる前から全て受け入れてるのです

その上で 感じた通りに自分の中心に偽りなく動く

その感覚が前にも話した

純粋意識『ピュア・マインド』です

 

私は 体術で体を透明の如き軽く扱えるようになり

同時進行で 氣功や呼吸法によって『氣の内観』をし

日々 内面を浄化しながら『透明の心』になっていきました

 

30代前半までの 未熟で無駄だらけだった自分には

どう努力しても辿り着けない

『無欠の早さと軽さ』を身に付けました

 

氣の呼吸法や氣の内観 

心と体・思考と感性の分離と統合については

このmasterwindのブログ『氣・波動・意識・オーラの旅』をご覧下さい

 

という訳で次回からは 体を透明にするステップ~骨を感知する~

でまた会おう