第１０話 望んだ冒険と体験

勇敢なる旅人よ

再び意識の旅を続ける為に

 引き続きイマジネーションを搔（か)き立て五感とハートで感じて読むのだ　

永遠で無限の意識〔神〕が望んだ『冒険』とは何であろうか？

それは　それまでに味わえなかった全ての体験と感情だ

その為　無限の意識である私達は

自らエネルギーを下げて『下降の旅』に出たのだ

【恐れ】が支配（しはい)する時空間の幻の中で

短い命だからこそ『真剣』さや『必死』さが生まれ

失敗する可能性があるからこそ『緊張感（きんちょうかん)』を味わえた

また困難な試練に『挑戦』するのも　

それらを一つ一つ乗り越え積み重ねるプロセスも

『達成感』や『充実感』と言う最高の喜びをもたらした

中でも【全体性から分離した個】と言う幻の体験は　

よりエキサイティングでスリリングな冒険となった

【より優れているか】を競い合ったり　

周りと比べて【優越感（ゆうえつかん)・劣等感（れっとうかん)】を持ったり

憎しみや怒りや恨（うら)み・妬（ねた)みなどの感情も　

征服（せいふくや支配（しはい)したりされたりするのも　

とても新鮮で貴重（きちょう)な体験となった

生命に二極性【性別】が生まれ　

『恋愛感情』や『結び』

も強い刺激（しげき)や大きな喜びをもたらした

さらに生命を生み育てることも　

より大きな喜びや安らぎになっていった

他にも色々あるが　これらの体験や感情は　

かつて永遠で無限であった意識〔神〕が望んだものであり

またこれらが元（もと)になって

何度も何度もこの世界に戻って来る

ようになったのだ

それ程　この世界での体験は喜びも悲しみも全てひっくるめて

魅惑的（みわくてき）で強烈（きょうれつ)なものになったのだ

ただ私達は　かつての『全てとのつながり』や

『永遠で無限』であることを忘れてしまった為に

この世界に囚（とら)われてしまった

自分達の作ったルールに自ら縛（しば)られたり　

お互いを敵視し対立したり争うようになり

【恐れや疑いの囚人（しゅうじん)】と化してしまったのだ

恐れがハートを覆（おお)い隠（かく)し　

疑いが生き残る為の戦略（せんりゃく)・策略（さくりゃく)を練り【サバイバル意識】

心と体・ハートと思考が大きく分離し　

私達自身の分離も深くなっていった

恐れが恐れを呼び　

疑いが疑いを呼ぶことも

既（すで)に分からなくなっていたのだ

しかし　その【深い分離】さえも私達の

『無限の意識』が望んだ冒険だったのだ

その間　私達は何度もこの世界を生きて

裏切ったり裏切られたり　殺したり殺されたり

憎しみ合ったり　愛し合ったりしてきたのだ

王族や貴族などの支配（しはい)する側も　

奴隷（どれい)や庶民（しょみん)などの支配（しはい)される側も味わってきた

色々な立場の人生を数え切れない位　味わってきたのだ

そろそろ　あなたはあなた自身を許していい頃合（ころあ)いだ

あなたが【許せないと思う何か】を　

私達は既（すで)にたくさんしてきたのだ

そしてその経験から学んで【痛み】を知っているはずなのだ　

長い『永い』旅の中で　

あなたは痛みを知り傷ついた心を味わってきた

それは　忘れていた『共感能力』を思い出させ　

あなたに真の優しさや　

さりげない思いやりの念を抱（いだ)かせるはずだ

それらの『慈悲（じひ)や慈愛（じあい)』のエネルギーが　

自らの中心から湧（わ)き出た時

あなたはあなた自身を許し　

自分自身に刺（さ)していたその刃（やいば)のエネルギーを

雪解けのように解かすのである

あなたは　誰からも責められる必要もないし

誰をも責める必要がない

私は言う　『あなたは勇敢なる旅人である』と

あなたが認めようが認めまいが　何度でも言う

『あなたは勇敢なる旅人であり　

人はみな美しい』と

 あなたの心の中の宇宙が広がり　

少しでも心や体が軽くなったり

何かしらのエネルギーを感じたなら幸いである

 もしそのエネルギーを体感したなら　

それはあなた自身のエネルギーであり

私達のエネルギーなのだ

今回も最後まで付き合ってくれてありがとう　　　

次回　『いざ上昇の旅へ』でまた会おう