勇敢なる旅人よ
あなたの中にまだまだ引っかかる何かがあると思うが
その一つが【善悪】や【問題意識】だろう
それは あなたの中に立ちはだかり
あなたの意識をブロックしている手強い 壁なのだが
もしもその強大な壁を乗り越えることが出来たなら
あなたの心や身体はより軽くなり
本当の自分である『ハートの空間』
へまた一歩 近づいていくだろう
この世界は 個人的にも全体的にも問題だらけだと
あなたは思っているのだろう
確かにその通りである
一向に無くならない凶悪犯罪などに
恐れを持つのも仕方のないことである
よくニュース番組などでは
「どうして犯人は このような恐ろしいことをしたのでしょうか？」
などと不思議そうに
まるで自分達とは全く別の
【恐ろしい生き物やモンスター】
のように扱う
私は それを聴いて被害者の痛みや悲しみを感じながらも
加害者が犯行に至るまでの【負の感情】
のエネルギーの蓄積と爆発を感じるのだ
第七話『ハートよ開け』で話したように
ストレスや負の感情を溜めこむと氣が病んで
【氣枯れ・けがれ】病氣になりやすく
負のエネルギーが臨界点を超えて尚且つ体力が余ってると
【悪意から狂気】になり犯罪につながっていく
《頭【思考】とハート【感性】》
｟心【本音】と体【行動】｠の大きな分離は
それ自体が大きなストレスであり
慢性的なパワー不足と大きな葛藤を抱く
常に頭の中に疑念から生じる迷いの霧がかかり
恐れと迷いから何が本当の自分の声
【本音】なのかも分からなくなり
どんどん心が冷えて 自らの存在価値に否定的になり
全てが敵のように感じ 全てがどうでもよくなり
やがて抱えきれなくなった 負のエネルギーを吐き出すように
自分や周りの何かを傷つけたり破壊したりしてしまうのだ
常に大きなストレス【分離】
や負の感情を抱えていたり
精神的な過去の傷や痛みが大きく残っていると
それらのエネルギーを自分だと錯覚
して思い込んでしまう
そうなると常に【傷ついてる自分】
のエネルギー・フィーリングを
抱えて感じている為に
結果的に自分や何かを傷つけてしまうのだ
一人の人間が悪意を抱き
やがて狂気に囚われ犯罪や破壊行為に及ぶ時
その人自身が 酷く酷く傷ついていて
自分自身を見失い
重い苦痛をいつも味わいながら
果てしない暗闇の迷いの中で
もがいていることに氣づいて欲しい
それは 競争意識やサバイバル意識
の強い私達の社会の有り様であり
私達一人一人の意識の在り方が
そのような状況を生んでいるのだ
私達の意識は みなつながっている
被害者の痛みや悲しみも
加害者の味わってきた心の冷えや傷も
全てが 重要な『自分のかけら』
であり必要なパズルのピースなのだ
あなたの周りにいる人々や見聞きする全てのものの中に
『自分のかけら』のピースは存在していて
それらのピースを集めて『受け入れて』いくと
あなたは 分離した自分から本来の自分に近づいていくのだ
全ての人の中に自分の中の何かを見出し
次第にあるがままに受け入れられる
ようになっていくだろう
それが進む程 あなたの内面で
分離していたものが『統合』していき
あなたの内面で長い間刻まれていた
古傷や痛みが消えていくのだ
自らを縛っていた鎖がほどけて
今まで感じたことのない内面の広がりや自由を感じ
その先に 忘れていた
『全ての生命や意識とのつながり』を思い出す
それは 全ての生命や存在への親近感にも似た
愛しさであり尊厳であり
果てしない安らぎ・平穏
をあなたにもたらすのだ
その時あなたは 善悪を超えて
優劣や価値観をも超えて
評価もジャッジもせず
全ての壁【分離】を超えて
無限の無条件の愛に目覚める『思い出す』のだ
あなたが『自分のかけら』を統合させたなら
自ずと『ハートの扉』が開き
全ての生命・意識との
『至福の一体感・真の愛』を思い出し
分け隔ての無い平和と安らぎのその奥に
『無限の生命・意識のエネルギー』が
あなたを今か今かとただひたすら待っているのだ
今回も長い話に最後まで付き合ってくれて
本当に感謝である
今すぐに この話を受け入れられなくとも一向に構わない
少しでも あなたの中に柔らかさや
無限の広がりを感じてもらえたなら
この上ない喜びである
いつしかあなたが
これを『実感』できる日が訪れることを真に願っている
次回の『因果を超えた先に』でまた会おう
