masterwindのブログ

テニス・体術・氣・守護霊など心技体のトータル統合ブログ

清流体術 その八  ~足首・膝・股関節のラインを通す~

 

前回は 運動や体術で最重要な

足裏で地球につながる感覚

を伝えてきました

 

今回は 足首・膝・股関節と下から順に伝えていきます

とその前に 足裏感覚を養う為にいい訓練の仕方があります

 

それは『足裏呼吸』です

足裏が 目や手の平になったと思って下さい

それ位足裏の感覚を敏感にします

 

その感覚を持って 足裏が地面に接地する瞬間

『足裏で息を吸う』イメージをして

足裏が地面から 離れる時に

『足裏で息を吐く』イメージをします

 

すると足裏が地面にピタッと吸い付く感覚や

フッと軽く足が上がる感覚を味わえます

この感覚を訓練すると より地球とつながった感覚が

味わえ 氣功を知らなくても知らずに

足裏でも氣を感じるようになるかも知れません

 

さぁやっと本題の足首です

まず前回に引き続き 脛{すね}の太い骨である

脛骨{けいこつ}に体重を乗せます

 

で 脛骨の下にあるのが距骨{きょこつ}と言う骨で

両くるぶしの間で脛骨の真下にあります

その真下が足裏の『ウナ』です

 

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体の仕組み通りに脛骨に真っ直ぐ

体重が乗っている事が最重要で

ちゃんと脛骨に体重が乗ると 距骨に体重が乗り

楽に軽く足が扱えるようになります

 

距骨に体重が乗るようになったら 

歩いている時 くるぶしが車輪や歯車のように

前に回転しているイメージで歩いてみます

すると足首がより柔らかく

滑らかな動きになっていくのが味わえます

私はこれを『車輪丸・シャリンガン』と呼んでいます

 

さらに足首の角度を直角にする意識

で歩いてみます

これを『鍵足』と言うのですが 

歩行時 足裏が地面を離れる瞬間の

『最後のもう一押し』が加わり

歩行のステップが力強くなり 

ストライドが広がります

 

足首の次は膝です

よく膝を高く上げるとか前に出せとか言いますが

楽に足が機能して動くには 

膝裏に重心点を置きます

学生の頃いわゆる『膝カックン』

遊んだ方も多いと思いますが 

すぐに動ける体勢にするには 軽く膝カックンされて

膝がゆるんでほんの少しだけ前に出ている感じです

 

これは実験してみれば分かりますが

立っている時も床に足を伸ばして座っている時も

膝裏に手の指先を当てて 軽く押すと

楽に足が上がるかと思います

 

この膝裏が押されて

足が上がる感覚を歩いて試してみます

 

足裏が上がる直前に地面をもう一押し出来て 

ストライドが伸びて

自然に反動で楽に足が上がります

 

足首の『鍵足』と連動すると 

よりリラックスしながら力強くステップできて

よりストライドが伸びて 

自然に足が上がるようになります

 

膝関節で やってはならないのは

【横方向の捻り】を加えることです

膝関節の仕組みと働きは 

上下のクッション運動と前後運動になります

 

横に捻ったり回転するようには

出来ていないのです

テニスやゴルフなどの体軸の回転運動主体のスポーツで

長年 膝に横方向の捻りや回転のストレスをかけていると

いずれ大怪我につながるので注意して下さい

 

テニスのサーブや バスケットのシュートなどで

膝の上下運動に股関節や足首・足裏や

地球からの反力の連動でパワーを乗せます

 

最後は股関節です

足の大腿部{太もも}も 大腿骨を扱うのが

楽に足が使えるコツになりますが

その為には 股関節に体重が

乗っている必要があります

 

股関節体重を養うには お相撲さんの

四股{しこ}スクワットをやるのが

手っ取り早いです

 

お相撲さんのように大きく足を開いて 

股関節と膝を無理のない程度に深く曲げながら

踵{かかと}を浮かさずに

足裏で地面を押しながらスクワットします

 

この時に片側ずつ股関節と膝裏に手を当てて

各関節の曲げ伸ばしを意識しながらやります

右股関節と右膝の裏に手を当てて3回スクワットしたら

左股関節と左膝の裏に手を当てて3回スクワットします

 

踵をつけたまま背筋を真っ直ぐにして

地面を押してスクワットをすると 

脚力を使わずにスクワット

できるのが分かります

 

この脚力を使わない四股スクワットの感覚をつかむと

股関節ー膝裏ー足首・足裏のライン

がつながってきて 歩行や走行が軽快になり

さらには 重たい荷物を

楽に持ち上げられるようになります

 

これを読んだ方は是非 色々と試してみて下さい

きっと新しい軽快な感覚が味わえると思います

 

では

次回の『股関節・骨盤・仙骨を開く』でまた会おう