第８話 ハートよ開け～その二『王座奪還』～

勇敢なる旅人よ

ここで前回の話をまとめてみよう　

私達人間のハートに蓋（ふた)をしているのが【恐れ】であり

過去の痛みの経験から繰（く)り返しくる感情や反応

なのだが　それらが全て悪い訳ではない

むしろ　あなたが未（いま)だ知らぬ本当の自分『未知なる我』に

出会う為の必要な道のりであり　

あなたに必要な『氣づきや学び』がそこに眠っているのだ

それらは　あなたがこの世に生まれてくる前に

あなた自身が選んで決めてきたことなのだろう

何故（なぜ)かって？　それは　あなたの魂（たましい)〔意識〕が

『成長』もしくは『冒険』する為にだ

あなたの内面にある『許せない何か』に対する

抵抗（ていこう)意識や対抗（たいこう)感情　

さらには『傷ついた感情』それらの氣・波動を抱（かか)えていると

同じような状況を　自ら繰（く)り返し呼んでしまうのだ

これは　とてもとても辛（つら)いことなのだ　　

どこに行っても　今までと違うことをしても

何度でもそいつはやってくるからだ

結局　どこかでそれに氣づいて

『前に進む決意』をせねばならない

過去の許せない何かを許せるようになると　

傷ついた心が癒（いや)され

心が軽くなっていき透明感（とうめいかんが出てくるのである

 ある程度心の浄化（じょうか)が進んでくると　より透明感（とうめいかん)が増して

以前に話した『氣の内観（ないかん)』により　　

思考や感情で起こる僅（わず)かな体内の変化や反応

氣の流れを感じ取りやすくなっていく

それまでは　心の中の【障壁（しょうへき)・がらくた】が多すぎて　

なかなか『氣の起こり』に氣づきにくいのだ

それは　ごみの山にまた一つ新しいごみが増えても

全く氣づかないのと同じように

浄化（じょうか)が進み　澄（す)み切り晴れ渡（わた)った心のその奥に　

『無限の炎』の太陽のようなエネルギーが

あなたを今か今かと待っている

それはどんなに暗い雲に覆（おお)</われ空が荒れていても　

必ずその上には美しい青空や太陽があり

さらには夜空に輝く美しい月や瞬（またた)く星々が

そこにあるのとよく似ている

私達は普段（ふだん)　言葉で愛や感謝や情熱・夢などと分けて使っているが

『無限の炎』のエネルギーはそれらを全て含（ふく)んでいて　

自分自身の存在の中心から湧（わ)いて溢（あふ)れ出てくるのだ

つまり自分の中心から湧（わ)いてくるのが　

『喜びの氣』であり本当の自分を表現するエネルギーであり

 常に自分軸（じく)であり純粋であり自己責任でもあり　

とてもパワフルで温かく柔らかいのだ

それに対して【恐れ】は　自分の外側の何かに対する反応であり

自分の軸（じく)『存在価値や責任』を

周りの何かに預けている他人軸（じく)の状態なので　

すぐにバッテリー不足のパワー不足になりやすいのだ

日頃から『氣の内観（ないかん)』により　

自分の行動の動機や感情・氣の起こりが

自らの中心から自然に湧（わ)いてきたものか　

外側にあるのかに氣づけるようになれば

自分自身の道＝『喜びの道』

に自ずと進んでいくだろう

完全に開いたハートから湧（わ)き出る

『無限の炎』のエネルギーが　

絶えずリードしあなたを引っ張っていくであろう

それは　今まで味わったことのない

エナジーやスピード感をともない

 子供の頃の無邪気（むじゃき)さや楽しさ・純粋さを思い出させ

おおらかで寛容（かんよう)な態度と平和をもたらし

 思いやりや優しさや感謝にあふれ

周りの人々や世界を明るく照らすだろう

この時　

感性『ハート』がエネルギーで

自ら主導権（しゅどうけん)を取り戻し

頭『思考・自我』が　喜んで道を明け渡（わた)し
て後を追い　

知性や理性を働かせるのだ

まさにハートが　

頭から『王座』に返り咲いた瞬間（しゅんかん)

ここに新しく生まれ変わるのだ

それはまさしく　待ち望んだ

『未知なる我』との出会いであり

本当の自分との『再会』でもある

あなたの求めている何かは　全てあなたの中にあったのだ 

あなたが自らの内に眠る『無限の炎』に目覚め　

『未知なる我』にいつしか出会える日が来ることを

心から願っている

 ここまで読んでくれて本当にありがとう

次回『勇敢なる旅人よ』でまた会おう