masterwindのブログ

テニス・体術・氣・守護霊など心技体のトータル統合ブログ

清流氣功 その十三  香取・鹿島の剣神から生まれた剣聖

その昔 室町時代の中期から後期の下総国{今の千葉県多古町}に

飯篠家直{いいざさいえなお}という剣豪がいました

 

 

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家直は千葉氏に仕え 幼き頃から剣術や槍術に優れ 

戦では負け知らずでした 

しかし仕えていた千葉氏が

馬加康胤{まくわりやすたね}の裏切りにより

滅亡してしまい 武士の虚しさを覚えました 

 そんな中で

 

『武術とは 互いに血を流し合う

戦さの為のものではない』

 

と言う信念を打ち立て 

香取神宮の近くの梅木山に籠ります 

 

この時既に60才を越えていましたが 

千日にも及ぶ修行の末に

『兵法とは 平和の法なり』

【不殺の思想】を悟り

香取神宮経津主神{ふつぬしのかみ}から

『汝 時に天下剣客の師にならん』

一巻の神書を授かりました

 

ここから 【香取神道流】

{かとりしんとうりゅう}を立ち上げ

    

『真実の武道は人の心にあり人の道である

人の心が善であるならば 

武芸は人を助け世の中を平和にする

従って 自分自身を

完成された人間に近づける努力

しなければならない』と諭し

 

心身鍛錬の術として武士から庶民にまで

多くの人々に教え広げながら 多くの剣豪を育成しました

 

それまで【型】の無かった武術を 香取・鹿島の神官のみに伝わる

【香取の剣・鹿島の剣】を元に

武道の原型を体系化していきました

それが香取神道流の始まりであり 

現代に伝わる武術の大元になっていきました

 

続いては 鹿島神宮ゆかりの

塚原卜伝{つかはらぼくでん}のお話です

NHKのドラマや小説など 数々の逸話が残っているので

存知上げている方も多いかと思います

 

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塚原卜伝鹿島神宮の神官の吉川家に生まれ

幼少期から 鹿島古流の剣の達人である父に鍛えられ

まだ小さい6才位の頃に塚原安幹に預けられます

塚原安幹は 飯篠家直の高弟

香取神道を受け継いでいました

 

尚 飯篠家直は1387年~1488年の約百年で生涯を終え

塚原卜伝は1489年に生まれたらしいです

 

塚原安幹から香取神道流を学び 17歳の時鹿島の地を離れ 

武者修行の旅に出ます{鹿島立ちです}

 

その後 真剣勝負19回 合戦37回において

一度も刀傷などの不覚なく

矢傷による傷わずかに6か所だけで

討ち取った敵の数は 212人になったと言います

 

しかし戦場などで多くの死を見てきて 

世の虚しさに心を病み

約30歳の頃 故郷の鹿島に帰ってきます

 

人を殺める剣から人を活かす剣にならないかと

自らの剣を見つめ直す為 

鹿島神宮千日籠って修行します

荒れた心を鎮めるように日々剣を振りながら 

ついに剣の悟りを開きます

その時 鹿島の大神から

『心を新しくして事に当たれ』と神示があり

開眼して鹿島新当流を開き 

将軍足利義輝や義昭などに

自らの『平和の剣』を伝授していきました

そして83歳で生涯を終え この世を旅立ち

いつしか『剣聖』と呼ばれるようになりました

 

 

香取神宮そして鹿島神宮それぞれから 

入れ替わるように二人の『剣聖』が生まれ

戦国の世を駆け抜けていきました

 

二人の剣聖は 共に生涯無敗とも言える強さを誇りながらも

武士や剣の世界の殺生の虚しさを覚え

それぞれ千日間の修行の末

『剣の悟り』を見出します

それは 人を活かす平和の剣

として後世に伝わっていき

今のあらゆる武道の根本・大元になりました

 

どんなに無敵の強さを身に付けても そこに残ったのは

虚しさであり そんな自らの内面と向かい合い

剣を振り続けた千日間の修行であったと思われます

 

今の世の中 外の情報ばかりに氣を取られてしまいますが

ひたすら自己の内面と千日も向かい合える

ものではありません

 

それは どんなに強くなっても満たされず

平和の剣こそが 唯一心を満たす道であると

千日の間 己と対峙し続けて

生まれた『悟り』であり

 

その自己の内面奥深くの

光明に辿り着いた境地を祝福するが如く 

香取の経津主神や鹿島の大神が現れ 

二人の剣聖に教えと光を託したものと思われます

 

お二方それぞれに神宮の神が現れますが

これは 二人の内面に宿る守護神

顕現{けんげん}したものと思われます

 

これは 出雲大社大国主

エピソードもそうなんですが

 

ある時 海の向こうから荒波に乗って

光の玉がこちらにやってきます

その玉が

幸魂{さきみたま}と奇魂{くしみたま}

であり 我が身に宿るものであると氣づき

その御魂{みたま}に生かされていると悟り

お陰を頂いて 神性を養われて

『ムスビの大神』になったと言われてます

 

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出雲大社には大国主命がいて 

香取神宮には経津主神がいて

鹿島神宮には鹿島大神

{建御雷タケミカヅチ}がいますが

 

自分自身の中や周りに 

守護神や守護霊がいて

自身の内面の奥深くとつながる事により

現れて来たのだと思います

 

神社やお寺などで 日常に感謝して神仏に拝みますが

大切なのは 自己の内面を観察し

自分を活かしている

大元・源のパワー{愛}につながり

感謝することです

 

それを氣づかせる為に神社の本殿に鏡が祀ってあり

カガミ{鏡}からガ{我}が抜けると

カミ{神}になり鏡に神が映り 

誰しも人間でありながら

本質は魂であり神であります

 

 

今回も長くなってしまいましたが 

楽しんで読んでくれれば幸いです

 

今回で歴史シリーズを終わらせるつもりでしたが

まだ書き切れてない話があるので 

もう少しこのシリーズが続きます

 

氣が向いたらまた付き合って下さい

 

ちなみにこの歴史シリーズは 

うちの守護霊チームに協力してもらっています

奴らの判定では97点だそうです

次回は満点を目指します

 

ではまたね